激しいビジネス競争の中、競争相手に差をつけるために必要なものはなんでしょうか?
良い製品?広告戦略?それだけではありません。
本コラムでは、ビジネスや日常生活で役に立つ心理テクニックをご紹介します。
①ミラーリング
相手の動きや発言を真似することで共感を示し、相手との信頼関係を築きやすくする手法
例)相手が笑ったら微笑んだり、相手の言葉遣いやトーンに合わせて話す
②ザイアンス効果
最初は興味がなかった物事や人でも、何度も接するうちに好きになっていく心理的現象
例)頻繁にアプリ通知やメールマガジンなどが届くことで興味関心が高まる
③フットインザドア
最初に小さな要求に同意した場合、その後大きな要求にも同意しやすくなるという心理的現象
例)商品やサービスの購入の前に、無料サンプルや試用期間を設けるなどの小さな要求を挟む
④ドアインザフェイス
最初に大きな要求に相手がそれを拒絶した場合、次に提示される小さな要求に対して同意しやすくなる心理的現象
例)
あなた「1万円貸してくれない?」
相手「1万円はちょっと…」
あなた「じゃあ5,000円だけ!」
相手「5,000円ならいいよ」
⑤ハードトゥゲット
「あなただけ特別」というという言葉を用いて、相手の信頼を獲得する手法
例)「特別優待会員向け」の郵便物やメール
⑥バーナム効果
皆が当てはまることにも関わらず、自分だけに当てはまるかのように感じてしまう心理的現象
例)
占い師「あなたは今悩んでいることがありますね」
あなた「どうしてわかったんですか!ちょうど悩みがあって・・・」
⑦オウム返し
相手の発言を繰り返すことで、自分が相手に興味を持っていることを示す
例)
相手「今日は電車が遅れて大変だったよ。」
あなた「電車遅れたんだね。大変だったね。」
⑧アンダードッグ効果
より弱い者や不利なチームを応援したくなる心理的現象
例)あえて新人であることを公言して記事を投稿する
⑨カリギュラ効果
あえて「制限」や「禁止」の要素を広告や宣伝に加えることで、相手の興味を引き出す手法
例)「他のお客様にはあまりお話していないのですが、◯◯様にはお伝えしておきますね」
⑩ラベリング効果
「あなたって〇〇だよね」というように明確な根拠がないのにも関わらず、
先入観や固定観念だけで物事を決めつけ、他人の行動や心理に影響を与えるという心理学的現象
例)「〇〇さんは優しいから許してくれるよ」と本人の前で言うことで許してもらう
⑪ローボール
相手にとって魅力的な提案を受け入れさせた後に不利な条件を呑ませる手法
例)「セール中」と謳っているが割引対象商品はごく一部
⑫ラポート・トーク
自分の気持ちを述べたり共感を示したりして、感情に働きかける話し方。
例)
相手「最近、映画を見るのにハマってて」
あなた「映画ですか!どんな映画が好きなんですか?」
相手「ヒューマンドラマかな」
あなた「ヒューマンドラマって感動するし、学ぶことも多くていいですよね。どの映画がおすすめですか?」
⑬イエスバット法
相手の意見を一旦「その通りです(Yes)」と受け入れ、その後に「けれども(But)…」と自分の意見を話すことで、言葉の印象を柔らかくする手法。
例)
相手「この商品欲しいけれど、ちょっと予算オーバーかなぁ」
あなた「そうですよね。この商品は他の商品よりは少し高めの値段設定なんです。
しかし、5年間保証がついていて24時間日本語サポートがついているので安心なんですよ。」
まとめ
心理テクニックを知っておけば、いつか困った時成功への突破口になるかもしれません。
悪用は厳禁ですが、テクニックを使い分けてビジネスも日常生活も豊かなものにしていきましょう。