「校了」ってなに?
チラシに関する専門用語12選

 

チラシは、商業や広告の世界で重要なツールとなっています。

デザインや印刷など、1枚のチラシが出来上がるまでのプロセスにはたくさんの専門用語が存在します。

これらの用語を理解することは、デザイナーだけでなく広告やマーケティングに関わる人々にとっても重要です。

そこで今回は、チラシデザインに関する専門用語を12個をご紹介します。

 

ラフスケッチ(らふすけっち)

意味: デザインの初期段階で、アイデアを素早くスケッチしたもの。

詳細な仕上げではなく、コンセプトを確認し合意を得るために使用される。

カラーモード(からーもーど)

意味: 画像やデザインの色の表現モード。

主なものにRGB(赤緑青)とCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・黒)がある。

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カンプ(かんぷ)

意味: 完成前のデザインをプレビューするための試作品。

クライアントや関係者に確認や承認を得るために提出されることがある。

 

 

トンボ(とんぼ)

意味: 印刷物の端に設けられた余白や切り取られる可能性のある領域。

デザインやイメージがトンボに達するように配置される。

 

塗り足し(ぬりたし)

意味:デザインの端まで確実に色を印刷したいときにプラスして塗り足す範囲。

印刷物は仕上がりサイズより大きな用紙に多数データを配置して印刷し、

数百から数千枚をまとめて断裁機で仕上りサイズに断裁します。

断裁時に微妙なズレが発生するため、塗り足しは断裁ズレを考慮して、

「仕上りサイズより3mmはみ出させておく」必要があります。

初稿(しょこう)

意味: プロジェクトやデザインの最初のバージョン。

初めて提出される原稿やデザインの草案を指します。

 

校正(こうせい)

意味: 文章やデザインなどの原稿を誤りや不備をチェックし、修正するプロセス。

校正が行われた後、正式な文書やデザインが完成します。

 

初校(しょこう)

意味: 印刷物などの原稿が初めて印刷され、校正が行われる段階。

校正を経て、最終的な印刷に進む前の確認作業です。

 

色合わせ(いろあわせ)

意味: 複数の印刷物やデザインの中で、異なるプリントや材料において色調が一致するように調整する作業。

色の統一性を確保します。

 

 

色校正(いろこうせい)

意味: プリント物などで使用される色の正確さを確認する作業。

印刷前にカラープルーフなどを使用して色の調整や修正を行います。

 

入稿(にゅうこう)

意味: 印刷物やデザイン物の制作が終わり、印刷会社や出版社に提出されること。

印刷に適した形式でデータが整理され、印刷のための準備が整った状態を指す。

 

校了(こうりょう)

意味: 印刷物や出版物の最終的な確認作業。

校了が終わると、修正や変更が難しくなり、印刷に進むことが一般的である。

 

チラシのデザインにおいて専門用語を理解することは、クオリティの向上メッセージの伝達効率に直結します。

色校正や初校などのプロセスを通して、魅力的で効果的なチラシが生み出されるのです。

チラシの制作はただ印刷物を作るだけではなく、鑑賞者の心に触れ、行動を促すための繊細なバランスの芸術でもあるのです。

デザインの専門用語を理解し、発信したいメッセージがより効果的に届くように工夫を施しましょう。